Cooker
Cookerについて。
CookerはWebページ操作のためのアプリケーションです。
Web ページ上で、自由にJavaScriptを実行して、実行結果を外部ファイルやデータベースに出力することが出来ます。
Cooker Ver 3.0.1.0 は以下の特徴を持ちます。
二ペインのウインドウを持つアプリケーションです。それぞれのペインに独立したブラウザを持ち、別個のRiceスクリプトを同時に実行できます。
HTMLレンダリングエンジンとして Microsoft.WebView2 Evergreen ランタイムを使用しています。
.NET Framework Ver 4.7.2をターゲットとしてビルドされています。
Rice Ver 1.3.1.0に対応しています。
32ビット版と 64ビット版が存在します。
Rice標準クラスとしてSQLiteデータベースへのアクセス機能が準備されています。JavaScriptの実行結果を外部データベースに保存できます。
テキストファイル入出力やファイル操作などの機能は dllファイルとして配布アーカイブに含まれています。.dllファイルを追加、更新することにより機能拡張に柔軟に対応できます。
JavaScriptの直接実行に対応しました。Riceを経由せずにJavaScriptを実行し、ローカルファイルにデータをアウトプットできます。
Rice
CookerはWebページ操作のために二つの言語、JavaScriptとRiceを使います。
JavaScriptは、Web ページの操作を担当します。
Riceは、Web ページと外部のインターフェースを担当します。
Riceの詳細については、以下のリンクをご覧ください。
Riceのプロジェクトホームページ
インストールとアンインストール。
インストール
Cookerは、7z形式の自己展開書庫として配布されます。ダウンロードした.exeファイルを実行すれば、必要なファイルが展開されたディレクトリが生成されます。
ディレクトリ内の Cooker.exe が Cooker の本体です。HTMLレンダリングエンジンとしてMicrosoft.WebView2 Evergreen ランタイムを利用します。
Evergreen ランタイムがシステムに存在しない場合はダウンロードページが表示されます。ランタイムをインストールしてください。
Cookerはランタイム以外の外部ファイルに依存しませんしレジストリも使用しません。つまり、Cookerはポータブルなアプリケーションです。
アンインストール
Cookerに特別なアンインストールは必要ありません。インストールで作成されたファイルを削除すればアンインストールは終了です。
Cookerの使い方。
CookerはWebページ操作のためのアプリケーションです。ページの操作はRiceで記述されたスクリプトを実行することで行います。実際のページ内部の操作はJavaScriptが行いますが、JavaScriptの実行を含む全体の統制はRiceがコントロールします。
つまり、Cookerの使い方とはRiceスクリプトの実行方法と同義です。
以下に、CookerでRiceスクリプトを実行する際の注意点を上げておきます。
.cook ファイル
Cookerで実行の起点となるRiceスクリプトファイルは、拡張子が".cook"でなければなりません。Cookerは、拡張子でCooker用のRiceソースファイルかどうかを判断しています。
.cookファイルから他のRiceソースファイルを呼び出すことが出来ます。このようなファイルに拡張子の制限はありません。
その他、Riceソースファイルが備えるべき要件は、以下のリンクを参照してください。
ソースファイルが満たすべき要件。
.cookファイルは、mainクラスの定義を持つ必要があり、mainクラスはエントリポイントとなるメソッドの定義を持つ必要があります。
Cookerのエントリポイントを以下に示します。
open method void start(browser)
open method void start()
mainクラスは、どちらかのメソッド定義を持たなければいけません。Cookerのエントリポイントに関しては、以下のリンクを参照してください。
Riceプログラムを構成する基本要素
エントリーポイント
Riceプログラムの実行
Cookerで、Riceプログラムを実行する方法は、四つあります。
第一の方法は、Cookerのアイコンに.cookファイルをドロップすることです。
第二の方法は、スクリプトタイルに.cookファイルをドロップすることです。
第三の方法は、ファイル選択ダイアログから.cookファイルを選択することです。
第四の方法は、ショートカットキーです。
第一の方法
Cookerのアイコンに.cookファイルをドロップします。プログラムはMainブラウザで実行されます。
コマンドプロンプトから.cookファイルのパスを引数にして、Cookerを呼び出すのと同等の方法です。
第二の方法
Cookerを起動した後、スクリプトタイルに.cookファイルをドロップしてください。
スクリプトタイルとは、ブラウザ右側の彩色された領域です。ここに、エクスプローラーから .cookファイルをドラッグアンドドロップすればプログラムが実行されます。
スクリプトタイル
第三の方法
Cookerを起動した後、ファイル選択ダイアログから.cookファイルを選択します。
ファイル選択ダイアログは、Alt + Rキーかスクリプトタイルをクリックすることで開きます。
ファイル選択ダイアログ
第四の方法
上記の Alt + Rキーの他に、Alt + Eキーでもプログラムを実行出来ます。
Alt + Eキーは、プログラムの再実行です。直前に実行したプログラムをもう一度実行します。
JavaScriptの実行
JavaScriptをRiceを経由せずに直接実行できます。スクリプトタイルに.jsファイルをドロップするか、ファイル選択ダイアログから.jsファイルを選択してください。
JavaScriptファイルは、拡張子が".js"でなければなりません。
JavaScriptからCookerが提供する機能にアクセスするには、Cookerが定める制約に従っている必要があります。