式
インスタンスを返す要素
式とはインスタンスを返す要素です。
Riceにおける最小の式は以下の二つです。
これらは単独でインスタンスを返す式です。
参照は名前に関連付けされたインスタンスを返し、リテラルは定数を表すインスタンスを返します。
式が返すインスタンスに演算子を組み合わせることで新たな式が生成されます。その式に演算子を組み合わせて新たな式が生成されます。このプロセスが必要なだけ繰り返されます。
その結果、最終的なインスタンスが返されます。これが式全体の結果となります。
int i = 5; // ♦1
int j = 5; // ♦1
int k = i + j + 10; // ♦2
♦1はリテラルが返すインスタンスで変数を定義しています。その結果、この変数はintクラスのインスタンスを参照します。その値は5です。
♦2はiとjの参照しているインスタンスに加算演算子を適用します。その結果、新しいintクラスのインスタンスが返されます。その値は10です。
このインスタンスとリテラルの返すインスタンスに再び加算演算子が適用されて新しいintクラスのインスタンスが返されます。その値は20です。このインスタンスでkが定義されます。