Riceにおける定数
定数
Riceにおける定数とは、参照毎に一定値を持つ新しいインスタンスを返す識別子である。インスタンスを代入することはできない。
Riceかそれを利用しているアプリケーションだけが定数を定義できる。ユーザが定義することはできない。ユーザはプリセットされた識別子として参照することだけができる。
参照優先順位
定数の識別子参照の優先順位は一番低い。したがって、変数、フィールド、ゲッタが探索された後に定数の探索が行われる。これらが定数と同じ識別子を持つ場合は、定数は隠蔽される。隠蔽された定数を参照するための特別な記法は無い。
Riceによるプリセット定数
以下にRiceによって定義されたプリセット定数の一覧を示す。
名前 | クラス | 説明 |
MAIN | main | mainクラスのインスタンス。 |
DQ | string | ダブルクォート文字。 |
NL | string | 改行文字。 |
TAB | string | タブ文字。 |
CR | string | キャリッジリターン文字。 |
LF | string | ラインフィード文字。 |
IMAX | int | intの最大値。 |
IMIN | int | intの最小値。 |
LMAX | long | longの最大値。 |
LMIN | long | longの最小値。 |
RMAX | real | realの最大値。 |
RMIN | real | realの最小値。 |
EPSILON | real | 計算機イプシロン。 |
NAN | real | 非数。 |
NINF | real | 負の無限大。 |
PINF | real | 正の無限大。 |
これらの定数名は予約語では無い。プリセット定数の詳細は、それぞれのマニュアルを参照すること。